WMTXの将来がBaseへ移る中で、World MobileはCardanoから離れつつあるのか?

World Mobileは最近のブリッジ侵害を受け、Ethereumトークンのリカバリー・取引所対応・新規流動性をBaseへ移行している。Cardanoは引き続き稼働しているが、同社の最新発表はWorld Mobile Chainの将来インフラの中心にBaseを位置付けている。

By SongMarketCap

Cardano News - WMTXの将来がBaseへ移る中で、World MobileはCardanoから離れつつあるのか?

World MobileはEthereum上でのWMTXの不正ミントを受け、復旧戦略の中心にBaseを据え、「WMTXの将来はBaseにある」と述べた。

Cardanoはこの事案の影響を受けていない。Cardanoの保有者が是正措置を取る必要はなく、ステーキング契約や流動性プールにすでにロックされているトークンも通常どおり稼働している。

ただし復旧計画は、主要機能の多くをBaseに集約する。Ethereum版は恒久的に廃止され、対象保有者にはBase上で代替トークンが付与され、主要取引所での対応も同ネットワーク中心に整備され、World Mobile Chain自体の決済もそこに集約される。

当初Cardanoエコシステムから生まれたプロジェクトであることを踏まえると、このシフトはCardanoの今後の役割に直接的な疑問を投げ掛ける。

World Mobile、EthereumでのリカバリーをBaseへ移行

最新の発表は、エクスプロイトの封じ込め段階から、影響を受けたトークン基盤の再構築へとWorld Mobileの対応を進めるものだ。

このインシデントはCardanoとEthereum間のSingularityNETブリッジに関連しており、署名鍵の侵害によりEthereum上で不正ミントが可能になった。公開されたオンチェーン分析では、不正トークンは約5380万と特定された。一方でCardano版は侵害されていない。

World Mobileは、WMTXのEthereum版を恒久的に廃止することを確認した。ユーザーには当該トークンの売買・送付・取引を行わないよう通知している。

対象となるEthereum保有者は、エクスプロイト前のスナップショットとブロックチェーン分析により特定され、その後にBase上で対応するトークンを受け取る。不審な活動に関連するウォレットやトランザクションは復旧プロセスから除外される。

取引所での対応も同様の方針だ。World Mobileによれば、CoinbaseとKrakenはBase版をサポートし、BitvavoはEthereumからBaseへ移行し、Binance AlphaはBNB Chain版を採用している。

流動性もBaseで強化されている。World Mobileはオンチェーン最大の流動性プールとしてHydrexを挙げるとともに、トークン提供者向けにシングルサイドのICHIインセンティブを新設した。

ブリッジについては、BaseとBNB Chain間のChainlink CCIP接続が最初に再開される見込みだ。社内および独立した調査が継続する間、その他のルートは閉鎖されたままだ。

Cardanoは引き続き稼働

Cardanoは復旧計画の中で異なる位置付けにある。

World MobileはCardanoをBaseやBNB Chainと同列に位置付け、これらのネットワーク上の保有者は、Ethereumでの不正ミントの影響を受けていないため是正措置を必要としないと述べた。

ステーキング契約や流動性プールにロックされたトークンも通常どおり機能し続けている。

同社の既存のLocked Staking製品はCardanoとBaseの双方に対応しており、現行の復旧プロセスの一環としてCardanoユーザーがポジションの移行を求められることはない。

したがって、World MobileはCardano版トークンの停止、Cardanoでのステーキング終了、Baseへの強制移行のいずれも発表していない。

変化しているのは、プロジェクトを取り巻くインフラだ。

World Mobileは当初、Cardanoに関連する著名プロジェクトの一つとして出発し、その後トークンを複数ネットワークへ拡張した。Cardanoは引き続きマルチチェーン構成の一部だが、プロジェクトの運用アーキテクチャは次第にBaseへとシフトしている。

World Mobile Chainの中心は現在Baseにある

World Mobile Chainは2025年8月、Arbitrum Orbitを用いたレイヤー3ネットワークとしてパブリックメインネットを立ち上げ、Base上で決済する構成を採用した。

今回の復旧計画はこの構造をさらに強化する。

World Mobileは現在、「WMTXの将来はBaseにある」と明言している。影響を受けたEthereum保有者はそこへ誘導され、CoinbaseとKrakenはBase版をサポートし、新たな流動性インセンティブもBaseを中心に設計され、再開予定の最初のブリッジルートにもBaseが含まれる。

Cardanoは現時点でもエコシステム内で機能している。Cardano版トークンはエクスプロイトの影響を受けておらず、既存のステーキングポジションは継続し、保有者に移行は求められていない。

しかしその役割は、World Mobileが主にCardanoネイティブのプロジェクトとして認識されていた時期とは異なっている。

現状、Cardanoはトークンおよびステーキングの有効な拠点であり続けている。一方でBaseはWorld Mobile Chainの決済を担い、復旧・取引所対応・流動性の主要な受け皿になりつつある。次の論点は、このBase中心のアーキテクチャが拡大する中で、Cardanoが意味のある役割を維持できるかどうかだ。